セルジュ

今日は私の好きな山口小夜子さんのメイクについてです。
オリエンタルで耽美な雰囲気が小夜子さんそのものでしたが、さらに小夜子さんの魅力を引き出したのは、「セルジュルタンス」ではないかと思っています。

「セルジュルタンスとは?」
小夜子さんと出会ったころのセルジュルタンスの肩書きは「イメージメーカー」。
クリスチャンディオールの専属でした。
小夜子さんとは互いに資生堂の専属となったのをきっかけに、一緒に仕事をするようになりました。

イメージメーカーとしてのセルジュルタンスの仕事
ヘアから衣装、撮影のセッティング、小道具作り、演出、撮影
これを全て一人でやっていたというから、驚きです。





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そのメイク法はさらに驚くことばかりです。

「セルジュルタンスのメイク」
ファンデーションを自分で数色ミックスし煮て作ったドロリとした質感のものをたっぷりと、コントロールカラーも使わずに直接肌にぬり込む。

その上にほお紅を塗り、そこにパウダーを一箱分くらいをはたき込み(!)10分置く。

その間は目を開けることも、息も出来ない状態で、その後ブラシでパウダーをはたき落とすと、ファンデーションとほお紅の色がフワッと浮いてきます。

それが、この独特なソフトフォーカスをかけたような肌になります。

まるで絵のように見えます

口紅をぬるだけで1時間半から2時間。
すこしのずれも無いように、助手が頭を支えています。



さらにセルジュの仕事はそこでは終わりません。

メイクが終わると、生え際の髪を1本ずつ描いていきます。
実際は前髪をおろしてしまうことが多いのに、ですよ。
黒髪が好きなため、白人のモデルさんの場合には、髪の毛を全て黒くぬることもあったといいます。

木の葉や、星、月といった小物も自分で作り、洋服のどこかをピンで留めた場合は、ピンも洋服と同じ色に塗ります。

スタジオは真っ白か、真っ黒。仕事中の音楽はクラシックかシャンソン。

うんと前は、モデルさんには仕事に入る一週間前からバラなどの花のサラダを食べてもらう徹底ぶりでしたが、小夜子さんと仕事をするころには、
「そんなことをしたら、誰も仕事をやってくれない」と言っていたそうです。

確かにそうでしょうねぇ(笑)。

バラの食事は無かったにしても、セルジュルタンスとのお仕事は、忍耐につぐ忍耐。でも出来上がった作品はすばらしく、そばに居るとエネルギーを分けてもったような気分になったそうです。


小夜子さんは最後にセルジュに対してこう結んでいます。

信念をもってずうっとひとつのことをやりつづけている精神力と、その中で次々と生まれてくるアイデアは本当に素晴らしいと思います。
メイクアップを超えた芸術家だし、セルジュはセルジュという独自の世界を展開しています。

 小夜子の魅力学より転載

1983年に出版された「小夜子の魅力学」は私の永遠の愛読書になりそうですが、とくにこのセルジュルタンスについて書かれた章が、好きで何度も読み返してしまいます。

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セルジュルタンスと小夜子さん


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